船本 夕里亜

司法試験はじまる

こんにちは、船本です。

 

今週14日から、平成26年度の司法試験が始まりました。

司法試験は、法曹、すなわち裁判官、検察官又は弁護士になろうとする者に対し必要な学識及び応用能力を有するかを判定する国家試験であり、司法試験法に基づいて行われます。

 

平成18年から始まった現行司法試験について概要を説明しますと、受験資格は、法科大学院課程の修了者及び司法試験予備試験の合格者に与えられ、受験期間5年以内、受験回数3回という制限があります。

試験は、短答式(択一式を含む)と論文式による筆記による方法により行われます。

短答式試験は、公法系科目(憲法及び行政法に関する分野の科目)、民事系科目(民法、商法及び民事訴訟法に関する分野の科目)、刑事系科目(刑法及び刑事訴訟法に関する分野の科目)の3科目について行われます。論文式試験は、この3科目に選択科目を加えた4科目について行われます。中日を含め5日間にわたる長丁場の試験です。

 

私は、2年前に受験したのですが、比較的落ち着いて日程をこなしていたと記憶しています。

 

ところで、この司法試験制度、現在、大きな改革の流れにあります。

 

まず、昨年7月に、合格者数を年間3000人程度とする計画が撤回され、今年4月、平成28年までに1500人程度を目指すべきだとの提言がなされました。また、今年3月、受験回数制限を5年で5回に緩和する司法試験法改正案が閣議決定され、今国会での成立が目指されています。さらに、受験科目の削減についても議論されています。

法曹界に身を置く者として、今後の動向に着目するとともに、質の高い法的サービスの提供を実現するには、どのような制度であるべきか考えていきたいと思います。

 

とにもかくにも、受験生のみなさん、自分の力を信じて最後まで頑張ってください!