船本 夕里亜

無力でもよい

徳山事務所の船本です。

広島大規模土砂災害から10日が経過しました。
被害に遭われた方には、この場を借りて心よりお悔やみ申し上げます。
1日も早い復興を願ってやみません。

 

先日、子どもシェルターの開設に携われた弁護士の講演を聴く機会がありました。
子どもシェルターとは、子どもたちに安心して生活できる場所を提供し、自立のための準備をしてもらう避難場所のことです。
当時、日本には、女性のシェルターはありましたが、その晩帰るところのない子どもを受け入れる場所がありませんでした。
先生は、「無力でもよい。この子を救うために違法でないことはやっていこう。」をモットーに活動を続けられたそうです。
そして、子どもシェルターを題材とした劇を行ったところ、反響を呼び、福祉関係者の理解を得られました。その他、医師、カウンセラー等関係機関とも連携を組み、シェルターの形を作っていったそうです。

 

今回のような災害が生じた場合、自分が無力であることを痛感させられます。

私に何ができるのだろうか。
法律家に何ができるのだろうか。
何もできないのではないだろうか。

 

しかし、法律家の一人として、一人の人間としてできることは無数にあるはずです。

自分にできることは何か考え、実行することが重要なのだと思います。

無力でも、行動すれば変わっていくものがあると信じて、行動し続けたいと思います。

先生の講演を聴き、どのような時でも、信念を持って行動することの大切さを再認識しました。