蓮見 和章

スコットランド独立選挙

こんにちは、広島事務所の蓮見です。

 

さて、スコットランドの独立が住民投票で否決されたニュースがありましたね。

 

この問題については、2年前に私自身のブログ「ロンドンオリンピックの開催国~サッカーイギリス代表」でも触れていますので、詳しくはそこも観ていただけばと思うのですが、実際に独立したいと考えている国民が相当数いることは驚きでしたね。

 

個人的には、これだけの騒動があった後に、何事もなかったかのようにイギリスが一致団結できるのかという点が気になります。

 

法律トラブルでも、例えば、勤務先に対して残業代を請求したり、不倫をした配偶者に対して慰謝料を請求したりする場合には、いくら正当な主張を行うとしても勤務先や配偶者との今後を考えて請求することを躊躇する依頼者の方も多くいらっしゃいます。
そんな中で今回は、「もう一緒には居たくない」と言って正面切って独立に賛成したわけですから、独立賛成派にとっては、バツが悪いことこの上ないと思います。

 

法律トラブルに例えるならば、「もう一緒には居られない」と離婚請求訴訟を提起したにも関わらず、その請求が棄却されてしまった夫婦と似ているかもしれません。いや、夫婦の場合は婚姻関係を継続したまま別居することもできますから、それよりもやりづらさはあるかもしれませんね。

 

そのような状態でイギリス国家がどのような政治をしていくのか注目しています。為政者は時として、反対勢力を排除しようとします。現代政治ではありえないと信じたいですが、今回の投票で独立賛成票を投じた国民が判別されていて何等かの不利益を被ることがあるとすれば、それは大問題です。

 

ちなみに日本でも憲法15条で投票の秘密が保障されており、国民個人がどんな投票をしたのか国は分からないことになっています。

 
今回の投票で、イギリスは「雨降って地固まる」で強固な連携が築けるのか、注目したいですね。